どうやらKORGのシンセサイザー「MS-10」がニンテンドーDSで復活する模様
http://aqi.co.jp/product/ds10/jp/#hd-spec
仕様を公式サイトよりコピペ
– パッチング可能な2台の2オシレーター・アナログシンセ・シミュレーター
– アナログシンセ・シミュレーターで制作した音を使用した4パート・ドラム・マシン
– 6トラック(アナログシンセ×2、ドラム・マシン×4)/16ステップ・シーケンサー
– ミキサー部にディレイ、コーラス、フランジャーの3種類のサウンド・エフェクトを装備
– タッチコントロール画面、キーボード画面、マトリクス画面の3種類のノート入力モード
– タッチコントロール画面によるリアルタイムのサウンド・コントロール・モード
– ワイヤレス通信による複数台での同時プレイ、曲や音色の交換可能
となっている。Amazon直販専用らしい。俺はDSを手放したが、このシンセのために
Liteを1台買おうかなぁと思っている。俺が使えなくてもペー様なら使えると思うし!
YouTubeにあがっていたものより。無駄にかっこいいぞw
ちなみに音を出す仕組み自体は不明。ニンテンドーDSのCPUではソフトウェアによる
音源エミュレートは難しいと思うし、そもそもニンテンドーDS自体、どういった音源を搭載
しているのか明らかにされていない。FMなのかPCMなのかも不明だ。
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どうでもいいがFM音源の仕組みについておさらい。
ご存知のように音は波形である。そして波形の基本は正弦波であり、sin関数から作る
ことができる。これがFM音源だ。sin関数を利用して正弦波を出すには下記の公式を使
えばよい。
y=A・sin(ωt−φ)
このうちAは振幅(音の大きさ)を決め、tが周期(音の高低)を決める。FM音源では
「オペレータ」と呼ばれるものがあり、上記公式から音に変換することができる。ここに
Aとtを代入すれば、欲しい音の大きさと高低が得られるわけだ。
もっとも、この関数だと綺麗な正弦波しか出ないので、「ポー」という音しか出ない。
これでは音がつまらないので、なんらか加工する必要がある。
そこで登場するのがオペレータをつなげる方法だ。オペレータを複数用意しておけば
音の出し方を変えられる。たとえばオペレータ2を
y2=B・sin(ωt2-φ2)
と違う変数を代入し、y=A・sin(ωt−φ)のオペレータと同時に鳴らした場合は、2つの波
形が重なりあいハーモニーとなる。
また、オペレータを直列つなぎにすることもできる。オペレータを直列につないだ場合、
関数は単純な足し算にはならず
y=A・sin(ωt+B・sin(ωt2-φ2)−φ)
に変化する。これでグラフを書いてみればわかると思うが、単なる正弦波ではなく非常に
複雑な波形になる。オペレータ2はオペレータ1の要素となっているわけだ。これによって
FM音源はいろんな音色を実現しているのだ。
実際のところ、FM音源は多数のオペレータを持っており、例え4つのオペレータを所持
している場合、オペレータ1をオペレータ2の要素として取り入れ、オペレータ3を並列で加
えてオペレータ4で加工するといった複雑なことも可能だ。これによってFM音源は複雑
な音を実現できるのである。